TOSについて
公益財団法人 TOSみどり森・守財団
「水」や「海の生態系」を勉強 玖珠町・きりかぶ緑の少年団
2012年09月20日更新
当財団では、日ごろ、山で活動しているみどりの少年団に川や海の事を勉強してもらおうと「山と海の交流事業」として山の子供たちの海での研修などを助成しています。
7回目となることしは玖珠町の「きりかぶ緑の少年団」14名が豊後高田市にある県香々地青少年の家で8月17日、18日の日程で研修を行いました。開所式では財団の三浦常務理事が「日ごろ接することのない海の自然を楽しんで下さい」と挨拶した後、早速大分大学名誉教授の川野多實夫先生から水のあれこれについて話がありました。
川野先生は「森林の腐葉土から出る二酸化炭素を溶かした雨水が、炭酸水となって岩石を溶かし、そこから溶け出した栄養塩が川を通って海に流れ込む」などと、実際に試薬を使って試験管に入れた「雨水」「川の水」「海の水」の養分の違いを説明しました。子供たちも先生を取り囲み試験管の変化の様子を興味深そうに見つめていました。
続いて子供たちは、近くの磯に移動し、環境省環境カウンセラーの宇佐市の大塚政雄先生にカニのオスとメスの見分け方など海の生物の自然観察会を行ったり、浜辺の清掃をしたりして夏のひと時を楽しみました。
事務局長 釘宮 潔
大分市に苗木600本を寄贈(平成24年9月18日)
2012年09月20日更新
公益財団法人TOSみどり森・守財団では大分市の環境緑化推進事業に賛同して例年この時期、一般家庭の庭木用苗木を贈呈しています。
4回目となる今年は9月18日、結城宣孝理事長、三浦尚常務理事、釘宮潔事務局長が出席して市長室で贈呈式が行われ、まず結城理事長が目録とサザンカの苗木を釘宮大分市長に手渡しました。
これに対し、釘宮市長からは「地球温暖化が進む中、緑化推進事業は極めて重要です。事業の主旨に賛同して、この様に協力して頂けると大変有難い」とお礼の言葉とともに、「思いやりとやさしさにあふれる都市づくりに寄与するところ誠に大です」と感謝状を授与されました。
当財団では、平成21年より大分市に6種類、500本の苗木を贈呈してきましたが、今年は例年のサザンカ、カクレミノ、トサミズキ、イッサイサルスベリ、ハナズオウ、ミツバツツジの6種類に、ハナミズキ、ブルーベリー、オリーブの3種類を加え、全9種類、600本の苗木を贈りました。
この苗木は10月5日(金)から大分生活文化展の城址公園会場で来場者に無料配布されます。
公告
2012年07月31日更新
この度、平成24年6月6日、テレビ大分本社で開催されました第13回定時評議員会において、平成23年度計算書類が承認されました。定款の定めに従って平成23年度貸借対照表を公告します。
第3回TOSみどり森・守環境大賞「九重の自然を守る会」を表彰
2012年06月06日更新
第3回TOSみどり森・守環境大賞の表彰式が平成24年6月6日テレビ大分本社で開かれ、「九重の自然を守る会」に賞状と賞金が贈られました。
「九重の自然を守る会」は昭和36年の設立以来50年の長きにわたり、くじゅう山群の美化清掃活動や登山道の整備、ミヤマキリシマなどの高山植物の保護活動に取り組んで来られました。
またタデ原湿原などの自然観察会を実施。この観察会は不定期を含めると年間70回から80回行われ、自然の素晴らしさ、大切さを多くの人に訴えて来られました。
表彰式では、当財団の結城宣孝理事長が「九重は自然の宝庫です。50年の間にはご苦労も多かったでしょうが、あの素晴らしい自然を後世の人に残すようこれからも活動を頑張って下さい」と労をねぎらい、賞状と副賞の金一封を贈りました。
これに対し、嶋田裕雄(しまだやすお)会長が「活動を支えて下さった皆さんに感謝します。これからも九重の自然を守り続けたい」と謝辞を述べました。
このTOSみどり森・守環境大賞は県内で自然環境の保全や育成、各種研究に取り組み、著しい功績を上げられた方、また他の模範となるような活動を続けている個人、団体の功績を顕彰するもので、これまで1個人、3団体が受賞しています。
過去の受賞者(平成22年5月12日)
個人の部
田部 伊雄(たなべいさお) 氏(73歳)
46年の長きにわたり、水源林造成に携わり、きれいな水を後世に残すための活動を続けると伴に、県内各地で水源林保全の技術指導に尽力するなど環境保全に著しい功績を上げた。
団体の部
湯ノ見岳愛育会 代表 上野 誠(うえのまこと) 氏(68歳)
平成12年から夫婦で湯ノ見岳植樹地の下刈を始め、今では賛同者の参加も増え、湯ノ見岳ほか2ヶ所の森林の整備・育成に務めている。
過去の受賞者(平成23年5月11日)
団体の部
中津市立三郷(みさと)小学校みどりの少年団
代表者 藤本 裕一(ふじもとゆういち) 氏(51歳)
昭和55年にみどりの少年団を設立し、自然と親しみ、楽しむ体験活動を通して地下水と森林のつながりを学び、森林体験キャンプでは山国川の源流の水生生物調査を実施するなど環境問題を考える取り組みを積極的に行っている。
団体の部
NPO法人大分グリーンヘルパーの会
理事長 沓掛 勝(くつかけまさる) 氏(77歳)
平成15年任意の「森林ボランティア」団体を設立、平成19年にNPO法人となり、湯布院町水分の「ふれあいの森」、大分市野津原の「グリーンヘルパーの森」など森林の育成に取り組み自然環境の保全に功績があった。
由布院倉木山で植樹ボランティア
2012年04月16日更新
今年で6回目となる、TOSみどり森・守財団主催の「山桜日本一の里づくり」倉木山植樹祭が、青空のもと、4月8日、湯布院町川上の倉木山で開かれました。当日は日曜日にも拘わらず県立芸術文化短期大学や大分大学の学生さん、それに一般の方、社内からも57人が参加するなど過去最多の217人のボランティアが参加しました。場所は5年前に植えた場所の下のエリア0.39ヘクタールです。
財団の結城宣孝理事長とおおいた森林組合の近藤和義組合長の挨拶に続き、森林組合の職員から植樹方法の手ほどきを受けた後、3人1組になってヤマザクラ、ヤマモミジ、ケヤキの苗木合計450本を植えました。今回は移動するのが大変なほどの急傾斜地が多かったものの、みんな手際よく、1時間ほどで、作業は終了しました。今年植えたヤマザクラは5年後には花を咲かせると思われます。また最初に植えたものの中には人の背たけをこえるまでに成長したものもあり、中には蕾を付けている枝も見られました。
TOSみどり森・守財団は今年4月1日付で公益財団への移行が認められました。公益財団法人になりますと税制面で優遇措置が受けられ、これまで以上に法人としての活動が積極的に展開できるようになります。これからも財団の活動にご理解と協力をよろしくお願いします。
苗木500本を大分市に寄贈
2011年09月21日更新
財団法人TOSみどり森・守財団は、9月21日、大分市にサザンカなど苗木500本を贈呈しました。これは、大分市が取り組んでいる環境緑化活動に役立ててもらおうと贈ったものです。
大分市役所で行われた贈呈式には、財団の結城理事長、三浦常務理事、河村事務局長が出席。結城理事長が苗木の目録とサザンカの苗木1本を釘宮市長に贈呈し、市長が「苗木の寄附に感謝し、大分市の環境緑化に努めます」とお礼のことばを述べました。
苗木の内訳は、大分市の木に指定されているサザンカ150本をはじめ、カクレミノ150本、イッサイサルスベリ50本、ハナズオウ50本、トサミズキ50本やミツバツツジ50本となっています。寄贈は今回で3回目となりました。これらの苗木は、10月7日に大分生活文化展で来場者に無料配布されました。
日田のみどりの少年団が海の子供たちと交流
2011年08月25日更新
山と海の子供たちが交流を通じて自然の大切さを学ぶイベントが、8月25日と26日、佐伯市蒲江のマリンカルチャーセンターで開かれました。今回は日田市のみわ みどりの少年団の小学校5・6年生の団員ら21人が地元の河内(ごうち)小学校など4校の児童18人の海の子供たちと交流をはかりました。
開会式では、大分県みどりの少年団育成連絡協議会の泉 一徳会長が「山や川と海はとても関係が深いので体験活動の中で新しい発見をしたり、自然の大切さを学んでください」と挨拶しました。交流会では、参加者全員で、講師の真柴茂彦大分県植物研究会会長の説明を聞きながら海辺の植物などの自然観察を行いました。そのほか、流木の清掃活動や夜はプラネタリウムを楽しむなど山と海の子供たちが交流を深めました。これは、財団の助成事業として行われており今年で6回目です。
第2回TOSみどり森・守環境大賞
2011年05月11日更新
中津市立三郷小学校みどりの少年団とNPO法人大分グリーンヘルパーの会を表彰
財団法人TOSみどり森・守財団は、平成23年5月11日(水)、環境保全に功績のあった2団体に対し「第2回TOSみどり森・守環境大賞」の表彰を行いました。 テレビ大分本社で行われた表彰式では、財団の結城理事長が中津市立三郷小学校みどりの少年団の藤本裕一代表とNPO法人大分グリーンへルパーの会の沓掛勝理事長に賞状と金一封を贈りました。 三郷小学校みどりの少年団は、自然に親しみ楽しむ体験活動として長年にわたり山国川の源流で森林体験キャンプやブナの植林などの森林の整備・育成を図り、緑化・環境保全などに努めた功績によるものです。 NPO法人大分グリーンヘルパーの会は、植樹ボランティア活動として長年にわたり由布市湯布院町水分などの森林の整備・育成を図り、緑化・環境保全などに努めた功績によるものです。 表彰を受けた2団体は、引き続き地域の緑化活動などに努めますとお礼のことばを述べました。
小学校5校に図書を寄贈
2011年03月18日更新
財団法人TOSみどり森・守財団は、3月 14日~17日、県内の小学校5校に図書を贈呈しました。これは、財団主催の地球温暖化防止キャンペーン第3回作文コンクールに応募し、その作品が最優秀賞と優秀賞に選ばれた児童の小学校に入賞記念として今回はじめて自然環境についての図書を贈ったものです。
財団の三浦常務理事と河村事務局長が最優秀賞の大分市立荷揚町小学校、宇佐市立高家小学校、優秀賞の大分市立西の台小学校、大分市立大在西小学校、大分大学教育福祉科学部附属小学校を訪問し、それぞれの学校長に入賞した児童出席のもと「今後の児童の環境問題への参考に活用して下さい」と富山和子著「川は生きている「森は生きている」「海は生きている」の図書3セット9冊を寄贈しました。
地球温暖化防止キャンペーン第3回作文コンクール入賞者
2011年01月16日更新
「美しい自然を取りもどすために」大分市立荷揚町小学校6年 竹内 愛衣
「自然の保存」宇佐市立高家小学校6年 塚本 向陽
「小さなお手伝い」大分市立西の台小学校5年 宮澤 華菜
「今、私ができること」大分市立大在西小学校5年 小野 有里佳
「私たちにできること」大分大学教育福祉科学部附属小学校5年 佐藤 千優
比永 歩美(大分市立大在西小学校5年) 渡邉 ありさ(日田市立桂林小学校6年)
青柳 乃愛(大分市立明野北小学校5年) 田島 晶美(佐伯市立佐伯小学校6年)
安部 瑚々乃( 〃 ) 田島 晶美(佐伯市立佐伯小学校6年)
高倉 綾乃(大分市立明治北小学校6年) 川辺 結愛(佐伯市立西浦小学校6年)
草野 雅貴(大分市立東稙田小学校6年) 畠山 千聖(津久見市立堅徳小学校6年)
田中 奈瑠美(中津市立大幡小学校6年) 武田 響介(豊後大野市立三重第一小学校6年)
西野 まき( 〃 ) 玉田 ことね( 〃 )
小林 宥希(中津市立三郷小学校5年) 武生 梨沙(豊後大野市立清川小学校6年)
( 順不同・敬称略)
私は今年の夏休み、竹田市の「白水の滝」という所に遊びに行った。私はこの川の水がとても冷たくてきれいなのに大変おどろいた。大分県でも、川の上流あたりではこんなにも川の水がきれいなのだ。どうして竹田の水はこんなにきれいなんだろう。図書館の本で調べてみることにした。 そして、水のきれいさ・豊かさには「森林」がとても重要な役割を果たしていることがわかった。雨水をたくわえたり、水が地下を流れて川まで行く間に水をろ過してきれいにしたりする。これらの大切な役割を森林は一日も休まず果たしてくれているのだ。また、緑の木々は二酸化炭素を吸って酸素を出すという「光合成」によって、空気もきれいにしてくれる。つまり、森林を増やせば川はきれいになり、空気ももっときれいになるのだ。 私が住む市街地は、車の通りもはげしく、買い物や通学には便利だが緑が多いとは決して言えない環境だ。この環境の中で出来ることが私たちに何かないだろうか。 一つめは、家庭などでリサイクルなどに進んで協力することだ。例えば、紙の原料は主に木だから新聞や牛乳パックをリサイクルしたり、再生紙を使った商品を買うようにすると、私たちにも森林を守る手助けができると思う。 二つめは、自分の地域の活動にも進んで参加することだ。川の清そう活動で川のゴミをなくしたり、まだやったことはないけれど、できれば植林活動にも協力してみたいと思っている。 これから私は、川のことだけでなく今問題になっている地球温暖化にも目を向けて、「省エネ」などのさまざまな活動を進んで実行していこうと思う。
最優秀賞 「自然の保存」 宇佐市立高家小学校6年 塚本 向陽
休みになるとよく兄と魚つりに出かける。近くの川の水は透明で、川底までよく見え、水面は日光で照らされて反射している。そっと手を入れると、手の表面がすけて見え、冷たい感触が伝わる。体全体がひんやりとなっていやされる。 ぼくは、自然の風の中で過ごす、この空間が好きだ。魚を取ることも楽しいが、やはり、川に来て、川のせせらぎを聞いて、自然の中でゆっくり過ごすのが楽しい。 しかし、川に来て思うことは魚の種類が少ないことだ。ドンコ、フナ、チチブなど。しかし父は昔、家の近くのみぞで、メダカや、カブトガニが取れたことを話してくれた。今はいないので、とてもうらやましい。 国際自然保護連合は今、世界で二十分に一種の生物が絶滅していると述べている。鳥類の、八種に一種、ほ乳類の、四種に一種が消えているという。つまり、毎年七十二種の生命が地球から消えていることになる。 国際ミレニアム生態系アセスメントは、二千五十年には、環境破壊で人類の生存は不能であるという警告を出している。今年の四月に、掘削パイプが折れて、メキシコ湾に大量の海底油田からの原油が流れ出た事故があった。テレビに映っていた油まみれのペリカンは、どす黒くなった海で油まみれのえさをとり、食べ続けている。ペリカンについた原油を、地元の自然保護団体の人たちがふき取っていたが、何度ペリカンを洗い流しても、一度黒ずんだ体は、二度と洗い落とせないことも分かった。 動植物が安全に住むことができない環境、そしてきれいな海、山、川が失われていることは許されない。ぼくたちは、地球の存続について、もっと知識を持ち、ぼくたちの住んでいる環境を守るために、地球人として取り組みをする必要があると思う。
※作文は原文のまま掲載しています。
第1回TOSみどり森・守環境大賞
2010年05月12日更新
田部伊雄さんと湯ノ見岳愛育会を表彰
財団法人 TOSみどり森・守財団は、平成22年5月12日(水)地球温暖化防止のため森林、河川、海の保護、育成など環境保全に功績のあった個人・団体を表彰する「第1回TOSみどり森・守環境 大賞」に選ばれた田部 伊雄さんと湯ノ見岳愛育会を表彰しました。 大分県内で緑化活動をしている個人や団体について財団が内容を調査したあと最終的に3個人、6団体の中から、片岡 登喜男大分県農林水産部長、川野 田實夫(前)大分大学教育福祉科学部教授、三角 順一大分県地球温暖化防止活動センター所長、森 哲也(元)大分合同新聞社取締役論説委員長、三浦 尚TOSみどり森・守財団常務理事の5名の審査委員が4月14日に審査し大賞を選びました。 テレビ大分本社3階大会議室で行われた表彰式では、財団の結城理事長が竹田市の田部 伊雄さん(73)と福岡県大野城市の「湯ノ見岳愛育会」 上野 誠代表(68)に賞状と金一封を贈りました。 田部さんは、長年にわたり竹田市の水源林造成に携わり、県内各地で水源林保全の技術指導にも尽力してきました。湯ノ見岳愛育会の上野さんは、風倒木被害にあった日田市の植樹ボランティアに夫婦で参加し、その後長年にわたり日田市天瀬町の湯ノ 見岳などの森林の整備・育成に努めてきました。 結城理事長が「今後も県内各地で環境保全の活動を続けて下さい」とお祝いの言葉 を述べました。これに対し受賞した2人は、「これからも地域の森林環境を守る取り組みを続けて行きたい」とお礼の言葉を述べました。 この模様は当日のTOSスーパーニュースで放送され、翌日の大分合同新聞、読売新聞や西日本新聞でも報道されました。
TOSみどり森・守財団講演会
2006年11月16日更新
「ストップ・ザ・地球温暖化」~日本の四季をいつまでも~気象予報士 岩谷忠幸氏が講演
気象予報士、防災士、気象キャスターとして活躍する岩谷忠幸さんが平成19年11月16日に大分市で講演しました。この講演会は、豊かな森林環境づくりを目指して森林を守り、育てる事業を行っているTOSみどり森・守財団とテレビ大分が開催したものです。 講演会には授業の一環で訪れた大分市の楊志館高校の生徒などおよそ350人が参加しました。
岩谷さんはTOSで放送しているスーパーニュースの気象キャスターなどを務めた気象予報士で、「ストップ・ザ・地球温暖化」~日本の四季をいつまでも~と題して講演を行いました。 この中で岩谷さんはヒマラヤの氷河が解けて洪水をおこしたり、大分でも平均気温が上昇している実態などを例に、地球温暖化の主な原因となる二酸化炭素(CO2)の増加は私たちの暮しに密接に関係していると指摘し、増加防止のため暮らしを見直し、森林を増やすなど身近なところから皆で取り組む必要があると訴えました。